寿陵について

◆ 寿陵とは ?

生前にお墓を建てることを、寿陵(じゅりょう)と言います。

もともと中国で始まったもので、縁起の良いこととされ、長寿を願い、生前にお墓を建てる習慣です。

秦の始皇帝をはじめ歴代の皇帝は皆、寿陵墓を建てています。

寿陵の「寿」という文字は、「じゅ」と読み、長寿・長命など、いのちを長らえる

という意味で使われています。

また、「ことぶき」と読むときには、祝いごとを表します。

また「陵」は「みささぎ」「はか」と読み、中国では古くから「皇帝の墓」

という意味で使われてきました。

日本でも「日本書記」や「聖徳太子伝暦」のなかで、今からおよそ 1300 年

以上前に聖徳太子が生前に自分のお墓つくったという記録が残っています。

 

 

◆ 寿陵はなぜ縁起が良いの ?

生きているうちにお墓を建てると早死する、または悪いこ とが起きると言う人も多いようですがそれは迷信です。「寿陵」の寿の字が示すように「家に幸せをもたらし、長寿が約束される」といわれ、大変おめでたいお墓なのです。仏教の教えにおいても、「寿陵」を建てることは、「逆修(ぎゃくしゅう)」すなわち「生前、自分のために仏事をいとなみ、冥福を祈ること」を為すことになります。

「逆修」は善根を導き、それによって功徳がもたらされます。そして「功徳」はさらに、子から孫へと残すことができ、未来の繁栄と幸福につながると言われています。
また、死に向かい合うことで、生きているありがたみもあらためて感じることで、日々の生活が充実することによって、幸運をもたらすのかもしれません。

 

 

◆ 最近の傾向は ?

近年、寿陵が増えていることは、テレビ、新聞など様々なメディアでも報道されています。お墓の生前申し込みが増え、都内では生前申し込みが 7 割をこえる霊園もでていることが報道されています。

その様な中で、お墓を生前に買うことが縁起の悪いことと考える人は、年々減っている様です。

むしろ、残された家族に金銭的な負担を掛けないように、

あるいは残された家族を悩ませないようにと考えたり、

『終の棲家である自分のお墓は自分で決めたい』と

考えて、生前にお墓を買うことを前向きでとらえている

人が多いようです。

今までは、身内が亡くなったあと、法要等にあわせてお墓を建てる

人が多かったのですが、お墓をいつ建てるべきかについては、

仏教の教義の上でも特に決まりが ありません。

思い立ったときこそが、お墓購入の最良の時期といえます。

生前に自分の納得のいく「寿陵墓」を建てることも選択肢の一つでしょう。

 

◆ その他、寿陵のメリット

誰か身内が亡くなった時、「すぐにお墓を・・・」といっても、墓地の立地環境や交通の便などを考えていると以外に時間が掛かるものです。満足のいく墓地を見つけることはそう簡単なことではありません。

実際お墓を建てるにも、石材の加工や工事期間を考えれば最低でも 1 ヶ月以上はかかってしまいます。
その意味で寿陵を建てておけば、いざというときでも「安心」です。まず、何よりも後に残った家族への負担を軽減することができます。
また、お墓は課税の対象にはなりませんので、相続の際にも相続税はかかりませんし、不動産取得税・固定資産税などもかかりません。親が寿陵墓を造っておけば、相続の時に墓地代は除外することができるのです。

 

◆ 寿陵の完成するまで

足立石材では、「石を通じて人々に真の心の豊かさと安らぎを提供する - 。」という企業理念のもと、

地元での 60 年の実績と経験で、お客様の人生の集大成であるお墓づくりを誠心誠意、全力でサポートさせて頂きます。